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消しゴム素材(イレイサー)の選び方、硬さ・彫りやすさの違い

消しゴム素材(イレイサー)の選び方、硬さ・彫りやすさの違い

この記事の結論

  • 消しゴムはんこ専用の「イレイサー」は、文房具の消しゴムと違い彫りやすさに特化した硬さ・粘りに調整されている
  • 柔らかいタイプは力を入れずに彫れるが、細い線が甘くなりやすい
  • 硬いタイプは細部までシャープに彫れるが、力の加減を誤ると刃がすべりやすい
  • 初心者はまず「やや柔らかめ」の中間的な硬さの素材から試すと失敗が少ない

前の記事では、彫刻刀・デザインナイフ・電動彫刻ツールという「彫る道具」の違いを整理しました。

実は、彫りやすさを左右するのは道具だけではありません。

彫る対象である消しゴム素材(イレイサー)そのものの硬さも、仕上がりや作業のしやすさに大きく影響します。

この記事では、消しゴムはんこ専用の素材がどんな特徴を持っているのか、硬さによって何が変わるのかを整理します。

目次

1. 消しゴムはんこ用の「イレイサー」と普通の消しゴムの違い

文房具として使う消しゴムは、紙の上の鉛筆の跡を消すことを目的に作られているため、ある程度の柔らかさと消しくずの出やすさが重視されています。

一方、消しゴムはんこ専用の「イレイサー」(彫刻用ゴム板とも呼ばれます)は、彫刻刀やデザインナイフで削られることを前提に作られており、刃が入りやすく、削った断面がきれいに残るように配合や硬さが調整されています。

文房具の消しゴムをそのまま彫ろうとすると、刃がうまく入らなかったり、断面がぼろぼろと崩れたりしやすく、専用素材との違いがはっきり表れます。

ピンク色と白色の彫刻用消しゴム板が数枚重ねて置かれ、断面の質感の違いが分かる様子

2. 硬さで変わる彫りやすさ

専用イレイサーには、メーカーや製品によって硬さの違いがあり、大きく「柔らかいタイプ」と「硬いタイプ」に分けて考えると選びやすくなります。

硬さ彫るときの力線のシャープさ欠けやすさ向いている図案向いている人
柔らかいタイプ少ない力で彫れるやや甘くなりやすい欠けにくい面中心のイラスト初心者
硬いタイプ力が要るくっきりシャープ力加減を誤ると欠けやすい文字はんこ・細い線の図案彫刻刀の扱いに慣れた人

柔らかいタイプ:力を入れずに彫れる、初心者向き

刃がすっと入り、少ない力でも彫り進められるため、彫刻刀やデザインナイフの扱いに慣れていない段階でも扱いやすいのが特徴です。

一方で、柔らかい分、細く鋭いラインを彫ろうとすると輪郭がわずかにぼやけやすく、文字はんこのような繊細な図案にはやや不向きな面もあります。

硬いタイプ:細部までシャープに彫れる、慣れてから向き

硬めの素材は、細い線やシャープな輪郭をくっきりと彫り出せるのが利点です。

ただしその分、彫るのに力が要り、力加減を誤ると刃が思わぬ方向にすべってしまうこともあるため、彫刻刀の扱いにある程度慣れてから挑戦する方が安全です。

参考までに、硬めの素材に慣れてきたら試してみたい代表的な製品として、ヒノデワシ はんけしくん600 ハードタイプのような、消しゴムはんこの定番素材があります。

この製品は楽天市場でも扱いがあります。

柔らかい消しゴム板と硬い消しゴム板をそれぞれデザインナイフで彫り比べ、断面のシャープさの違いを確認している様子

硬さの感覚は製品ごとに差があり、パッケージだけでは判断しにくいこともあります。
可能であれば、文具店の店頭で実際に指で軽く押してみて、自分がイメージする弾力に近いものを選ぶと失敗が少なくなります。

3. 色・厚みで選ぶときのポイント

専用イレイサーは、ピンク・白・水色など複数の色で展開されていることが多く、色そのものは彫り味に直接関係しません。

ただし、写した図案の線が見やすいかどうかには関係するため、選ぶときのポイントとして意識しておくとよいでしょう。

濃い色のイレイサーに鉛筆で転写すると線が見えにくくなることがあるため、初めのうちは白や淡い色のタイプを選ぶと、彫るべき線を目で追いやすくなります。

厚みについては、図案のサイズに合わせて選ぶのが基本です。

名刺サイズ程度の小さな図案であれば薄手のタイプでも問題ありませんが、はがきに大きく捺すような図案を予定している場合は、ある程度の厚みがあるタイプを選んでおくと、彫っている途中で底が抜けてしまう失敗を防げます。

4. 初心者におすすめの選び方まとめ

これまでの内容を踏まえると、初心者が最初の1枚を選ぶときの考え方は次のように整理できます。

迷ったときは、「やや柔らかめ」の中間的な硬さで、白か淡い色のイレイサーを選んでおくと、彫りやすさと図案の見やすさのバランスが取りやすくなります。
硬めの素材や色付きの素材は、彫刻刀の扱いに慣れてきてから少しずつ試してみるのがおすすめです。

次の記事では、実際に道具一式をいくら予算で揃えられるのか、100円ショップと専門メーカーの違いも含めて具体的に見ていきます。

今日のアクション

  1. 手元にある消しゴムがあれば、専用イレイサーとの手触りの違いを実際に触って確かめてみる
  2. 最初の1枚は「やや柔らかめ・淡い色」を軸に選んでみる
  3. 彫りたい図案のサイズを想定し、必要な厚みの目安を考えておく

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この記事を書いた人

文具・工作用品を横断的にリサーチする担当。消しゴムはんこそのものの創作歴を語る立場ではなく、彫刻刀やデザインナイフの実演動画、メーカーの製品情報、愛好者のレビューなどを比較・整理しながら、これから消しゴムはんこを始める方が迷わず最初の1本を彫り上げられるように情報をまとめています。未購入・未検証の商品については、その旨を明記するようにしています。

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